対戦動画の君主名を隠してみよう

 ども,覇王目指しているはずが,気付くと徳5に戻ってきていて涙目な地場です。前回につづいて,今回は対戦動画にモザイク処理などをほどこして対戦相手の君主名を隠したいという場合の編集について書いてみたいと思います。もちろん素人記事ですんで,最良の方法というわけではないでしょうが何かの参考になれば幸いということで。

 とりあえずフリーで使えるアプリだけで,なるだけ高画質を維持しよう,というコンセプト。

 前回の記事で紹介したツールやコーデックなどは導入済みであるという前提で話を進めますので,合わせてご覧下さい。

 

用意するもの
 ■SEffect ……今回の主役。動画にモザイクや黒ベタなどのエフェクトをかけるツールです。

 ■h264エンコーダ ……とりあえず最新版を選びましょう。現時点ではx264.680.rarが最新のようです。SEffectから出力する動画のエンコード用。SEffect → Aviutl に受け渡しする際のソースに使っているだけなので必須というわけではないです。高画質を維持するのにいいかなーとおもってチョイスしてますが動画エンコについては素人同然なのでもっといい方法があるかも。
 
 
用意ができたら実際の作業にはいります。

 (1). アプリケーションとコーデックをインストールする

  •  SEffectは適当なフォルダに解凍してぶっこんでおくだけでOK。
  • mozaic001.jpg

  •  h264コーデックはx264.680.rarを適当な解凍し,出てくる「bluid_ICC91」フォルダの中にある「pthreadVC2.dll」を「c:\WINNT\system32」フォルダなどにコピーしてください。これは我が家のWindows2000の場合で,OSがXPの場合は「C:\WINDOWS\system32」になるようです。Vistaは……わかりません(;´Д`)。
     コピーしたらx264vfw.infを右クリックしてメニューにあるインストールを選んでインストールしてください。詳しくはこちらのサイトの解説を参照のこと。尚,少し説明が古いので,文中にある「msvcr80.dll」は現在いらなくなっているようです。

 (2). エフェクト作業の前に

    mozaic002.jpg

  •  実際にエフェクトをかける前に,動画を再生しながら一通りどのタイミングでどこにエフェクトをかけて君主名を隠したいのかチェックリストを作っておきましょう。
     相手君主名が表示されるのは「双方のデッキ表示画面」,「対戦中の城ゲージ上部」,「計略発動時のカットイン」,「武将撤退時のカットイン」,「兵法使用時」,「一騎打ち発生時」「一騎打ち発生後」の8カ所です。一騎打ちは始まるときと終わったときで君主名の表示位置が違うので注意です。
     カットインや兵法などのタイミングをリストにメモしておくことで作業時の頭出しが楽になりますので,PC上のテキストファイルでも,リアルでのメモ帳でもいいので,面倒くさがらずにリスト化しておくことをオススメします。

 (3). SEffectに動画を読みこむ

  •  SEffectを起動して,君主名を隠したい対戦動画を読みこみんでみましょう。
    今回読みこんだ動画はXacti DMX-CG65で撮影したh264形式の動画ですが,問題なくそのまま読みこむことが出来ました。読み込みが出来ない場合,前回の記事で紹介したffdshowを導入してみて下さい。それで読めるようになるかもしれません。

 (4). 使用するエフェクトを選ぶ

    mozaic003.jpg

  •  SEffectの左下に,どんなエフェクトをかけるのかを選ぶプルダウンメニューがあります。今回はモザイクをかけてみましょう。細かさなどのオプションはいじらずデフォルトのままでいいと思います。

 (5). エフェクトをかける範囲を指定する(映像)

  •  まずはデッキ表示時の君主名にモザイクをかけてみましょう。右にあるスライダーを適当にうごかして君主名が表示されているフレームを探します。マウスのホイールで前後にコマ送りすることもできます。
     君主名がしっかり表示されているフレームを見つけたら,プレビュー画面の中でマウスをつかって範囲指定してモザイクをかける範囲を指定します。ただし四角形以外の指定はできないので巧く範囲を指定してやる必要があります。
  • mozaic004.jpg mozaic005.jpg

  •  奇麗に範囲指定できてモザイクがかけられたら,下にある「効果位置」とかいてあるところの数値をメモしておきましょう。

 (6). エフェクトをかける範囲を指定する(タイムライン)

  •  さて(5).で指定しただけではまだモザイクがかかっているのは1フレームだけです。これを必要な時間帯すべてにかけるためにタイムラインで範囲指定して補完します。
  • mozaic006.jpg

  •  ホイールなどを使って前後にコマ送りし,モザイクが必要なシーンの頭出しをしましょう。先頭になるフレームを見つけたら,「効果位置」の一番下にある設定ボタンを押します。するとそのフレームにも先ほどと同様の範囲でモザイクがかかったはずです。もしも効果位置の数値がクリアされてしまっていたらメモってあった数値を入力して設定を押せば大丈夫です。
     それからプレビューのすぐ下に表示されているフレームナンバーもメモしておきましょう。後で補完するときに必要になります。
  • mozaic007.jpg

  •  先頭位置にモザイクをかけたら,次は最後のフレームを探し,同様に効果を設定しましょう。先頭位置と最終位置にモザイクをかけたあとは,右端にある入力ボックスに先ほどメモしておいた先頭フレームナンバーと,最終フレームナンバーを入力し,少し上にある補完ボタンを押すと指定した先頭フレームから最終フレームまでの途中全部に同じモザイクがかかります。
     これでデッキ表示画面での君主名が隠せたと思います。基本的には同様の作業を全ての君主名が表示されるシーンで行えばOKということです。

 (7). 応用編 デッキ登録画面でのスクロール部分

  •  デッキ表示画面では一番最初に君主名が右からスクロールして現れるので,別サイズ別位置のモザイクが必要です。予め全体が隠れるようにように大きめのモザイクにしてしまうのも手ですが,私の場合は一手間増やしてスクロール部分だけ別サイズのモザイクをかけるようにしてます。
  • mozaic008.jpg mozaic009.jpg

  •  スクロールが始まる先頭フレームをさがしてモザイク範囲を指定して,フレームナンバーをメモしましょう。次は最終フレームを探してモザイク範囲を指定し,右のボックスに先頭フレームナンバーと最終フレームナンバーを入力して補完ボタンを押します。
  •  先頭フレームと最終フレームのモザイクの形が違っても自動的にモザイクの大きさを変えながら補完してくれるので動きのある部分にモザイクをかけるのもわりと簡単です。ただしこの方法だとはみ出たりすることもあるようなので過信は禁物。ちゃんと一通りコマ送りしたりしてずれてないかチェックした方がいいでしょう。

 (8). 応用編2 レイヤーの使い分け

  •  SEffectは同じフレーム内に数カ所同時にエフェクトをかけることがそのままではできません。ただしレイヤー(重ね合わせ)を4つまで持てるので,レイヤーをつかって同時にエフェクトをかけることはできます。
  • mozaic010.jpg

  •  画面右側の1,2,3,4と書かれた縦のラインがレイヤーです。
     例えばデッキ表示画面と城ゲージ上部の君主名はモザイクをかける場所が違いますが,同時に使うことはないのでデフォルトのままレイヤー1を使用すれば大丈夫です。しかしカットインの君主名は,城ゲージ上部の君主名が常に表示されているため,別のレイヤーを使わなければモザイクをかけることができません。実際にやってみましょう。
  •  マウスでレイヤー2の枠をクリックして選択します。枠が赤くなっているのが現在選択されているレイヤーです。この動画ではまず87cに相手の伏兵(諸葛亮)が踏まれるシーンでカットインが入りますのでそこにモザイクをかけてみます。
     カットインが右からスクロールしてくると同時に,君主名が浮かび上がってきますので,そのフレームの先頭部分を探してモザイクをかけフレームナンバーをと効果位置の数値をメモしておきます。あとはカットインの最終フレームを探し同様にモザイクをかけ,先頭フレームと最終フレームのナンバーを入力して補完を押せばOKです。
  •  レイヤーが変わっただけで基本的なやり方は同じですが,注意して欲しいのはレイヤー2を使う場合,最終フレームを選択したときに,すでにレイヤー1で同じフレームに別のエフェクトをかけていた場合,そちらの数値に勝手に置き換わってしまうということです。その場合,手動でカットイン用の数値を入力してやる必要があります。めんどくさいですね。まあこれは先にカットインのモザイク処理をレイヤー1でしてから,城ゲージなどのモザイクをレイヤー2でかけるように手順をいれかえてやれば解決しますね。その辺りの手順は工夫してみるといいと思います。

 (9). 編集ファイルを保存しておく

  •  ファイルメニューにある編集ファイルの保存で,作業状態を保存しておけます。不意の事故や操作ミスなどで作業内容が飛んでしまったりしたときのために,区切りのいいところで編集ファイルを保存しておくといいと思います。
     あとからモザイクのかけ忘れを見つけた場合なども,編集ファイルがあれば簡単に作業の続きをすることができます。

 (10). 出力する。

    mozaic011.jpg

  •  全てのモザイクかけが終わったら,ファイルメニューの「ムービーの書き出し」を選んでファイルを保存しましょう。SEffectは音声の圧縮形式はいじれないのと,多少でも出力を早く終わらせるために今回は映像のみで出力しています。別にいじらなくてもいいし,出力遅くなっても後で合成しなくても良い方が楽でいいよって場合は映像と音声両方出力を選べばいいと思います。
  • mozaic012.jpg

  •  出力先フォルダとファイル名を決定してOKボタンを押すと,動画の出力形式を選ぶウィンドウが開きますので,プルダウンメニューからインストールしておいたh264のコーデック「x264 - H264/AVC encoder」を選択します。
  • mozaic013.jpg

  •  構成ボタンを押すとエンコーダの設定ウィンドウが開きます。今回はなるべく画質を落とさないように高品質を選ぶことにします。1.2GB~1.5GBくらいのファイルになるのでHDDの空き容量に注意が必要です。
     出力にはそれなりに時間がかかるかと思いますのでまったり待ちましょう。ウチの場合大体1時間チョイくらいでした。

 (11). VP6でエンコしてFLVにする

  •  SEffectからの出力が終わったら前回の記事のようにAviutlなどを使ってVP6でエンコードし,FLVに合成しましょう。
  • mozaic014.jpg

  •  今回,SEffectからは映像のみで出力していますので,そのままだと音声がありません。そこでAviutlでSEffectで編集する前の元動画を読みこんで,WAV出力して音声のみのファイルを作っておきます。
     音声ファイルを作ったら,SEffectで出力した動画をAviutlで読みこんだあとに,ファイル→「音声読み込み」で音声ファイルを読みこませてやればモザイクかけた動画に音声がミックスされます。あとは前回記事通りにVP6エンコード作業をすればOKです。いらない部分のカットをするときも音声を読みこませてから作業しないと尺が変わってずれてしまいますからご注意を。

 (12). まとめ 作業の流れ

  •  長くなりましたが,モザイクかけ作業の流れをザッとまとめてみます。

    ・動画をみつつチェックリスト作成
    ・デッキ表示画面の君主名にモザイクかけ
    ・撤退,計略のカットイン君主名にモザイクかけ
    ・兵法,一騎打ちのカットイン君主名にモザイクかけ
    ・城ゲージ上部の君主名を別レイヤーでモザイクかけ
    ・h264でファイル出力してAviutlでVP6エンコし,ffmpegでFLVに合成して完成

    となります。本文と手順を一部いれかえているのは効率化のためです。

  • mozaic015.jpg

  •  チェックリストはこんな感じで作っております。めんどうでもキチッと数値をメモしておいた方が結果的には楽なんじゃないかなと。

 
 
 ということでここまでおつかれさまでした。読んだだけでわかると思いますけどめんどくさいですよネ。アダルトビデオのモザイクかける仕事とか正直やりたくねえとか思ってしまいました(笑)。高価な動画編集ソフトがあればもっと楽なのでしょうけど,まあフリーでやれるというのはそれはそれで価値のあることかと思います。

 もっとも僕が知らないだけで,もっとお手軽に効率よくやる方法もあるかもしれません。同じツールを使っていても,もっといい方法があるかもしれません。こんな方法があるぜ! というのをご存じの方がいらっしゃいましたら是非ご教授いただけると幸いです。

 たりゅんがVideoStudioを買おうとしているようなので,次があればその辺を使った解説もするかもしれません。それではまたー。


0 Comments to “対戦動画の君主名を隠してみよう”

No Comments. Send your comment.

Leave a Reply